『アフリカは、暗黒大陸か?!』

− 私のアフリカ旅行記 −
               
竹中 征夫(たけなか まさお)
電話番号:045−303−4999
E−mail: mtake1756@nifty.com


ビクトリア瀑布        上の画像をクリックするとQponスライドショーが見れます

プロローグ◆

アフリカへ行ってみよう、と思ったのは、下記の単純な理由であった。

@白地図で、訪問した国や住んだことのある国を塗りつぶしていったら巨大なアフリカ大陸がほぼ白地図のままで残った。
ならば、さっそく訪問してみよう、というわけである。

A他国であれば、大体、どの程度の文化レベルか、生活水準はどうか、名所旧跡はどうなのか、どんな人々が住んでいるのかなどは、今や、多数のガイド本あり、インターネット・ウェッブで検索できる、友人・知人に聞いてみるなどで大体推測できる。しかし、「アフリカ」と言われると、ライオン、象、チンパンジー等
の野生動物の姿と黒人の姿が漠然と浮かぶだけで、判然としない。インドと比較して、どうなのか、自分で確認してみるしかないか、という思いが強くなった。



「どんな旅になったか?」

ちょうど、今年(2009年)5月末頃に香港に行く用事があったので、旅行社に電話し、気候、天候的にどうかと聞いたら、「大丈夫でしょう」というので、香港経由の便でいくことにした。そして、2週間程度しか時間がとれないがと話したら、
南アフリカ(ヨハネスブルグ、ケープタウン)、ケニヤ(ナイロビ、ンゴロンゴロ、マサイマラ)、タンザニア(マニヤラ湖、タランギーレ、アンボセリ)、ザンビア及びジンバブエ(リビングストンに入り、両国からビクトリア瀑布(滝)徒歩見学、ザンベジ川クルーズ、ビクトリア瀑布(滝)遊覧飛行という計画書がすぐ出来上がった。

クレーターの中の大草原 アフリカの空 サファリ4WD車

主要なポイントは:

1)各国の野生動物保護国立公園の大草原・高原を大きな4WD車で駆け回り、ライオン、チーター、キリン、ヌー、イノシシ、カバ、縞ウマ、ダチョウなどの生態を見て回る。(ドライブサファリ)

2)ザンビア側、ジンバブエ側からのビクトリア瀑布(滝)見学(徒歩とセスナ機遊覧飛行)、ザンベジ川のクルーズ

3)ケープタウンでのペンギンの群棲見学(ボルダーズビーチ)、植物園見学、アザラシが群棲するドイカー島クルーズ、ロベン島訪問

4)アフリカの中の近代的都市、ケニアのナイロビ市内見学、南アフリカのヨハネスブルグ、ケープタウン(ウオーターフロント、テーブルマウンテン見学)などの市内見学


象の群れ

縞馬とヌーの群れ

私の思ったこと、感じたこと

一度、4WD車に巨象がかなり接近した時は、一瞬、ギクリとしたが、それ以外は、どの野生動物も我々、人間どもに全く関心を示さず、危険はなかった。十分に写真撮影ができた。私などが最も観たかった、ライオンや、チーターなどはどうも数が少ないと感じた。マサイ族を訪問したが、今や、観光化しており、英語らしきものも、しゃべるではないか!宿泊したホテルは、かってヨーロッパ人が開発、開拓に精を出していたころに建てたものを近代化しているので、全く普通のホテルで、お湯も温めだが出る。食事もパンもスープも牛肉もパスタもあり、味もそこそこ、問題ない。ただし、蛇口の水はダメ。
 
ナイロビで宿泊したホテル
マサイの人たちと一緒に

大都市のナイロビあたりでも黒人ばかりで、白人がいない。ヨハネスブルグやケープタウンでも見る白人は、観光客である。まさに黒いアフリカである。どこの町や村も、インドのような不衛生極まりないということはない。ちりやゴミもない。(アフリカもインドも永く、欧州の圧政下にあったのに!?) ケープタウンだけが寒くて、長袖シャツが必要であった。ある層以上には確実に英語は通じる。4WD車で駆け回ったが、現地人いわく、このアフリカの悪路ではトヨタの4WD車でないと、1ケ月で壊れてしまうとのこと。さすがに、ヨハネスブルグとケープタウンという南アフリカの2大都市では、ベンツやBMW, アウデイといった欧州車が優勢であったが、他の都市、街、村では、圧倒的に日本車が、多かった。素晴らしい舗装道路は、日本のODAなど、外国援助で出来てきたが、最近は、中国政府が資源外交の一環なのか、巨額な援助を申し出ており、良い道路は大方中国援助とのこと。

舗装道路は少ない 雨季は湖となる

4WD車で駆け回るのはいいが、500キロメートル疾走する中で、素晴らしい舗装道路は、十分の一程度。残りは、ものすごいガタガタの悪路、すさまじい勢いで腹をゆすられ、何度も吐きそうになった。この点、アフリカ国内旅行は、十分注意する必要あり。年配者には、特に要注意。ホテルの部屋にあるコンセントは、成田空港あたりで販売されている万能型でも、ダメ。3ピンのうち、真ん中の1ピンも丸でなく、四角いタイプ。あるホテルでは、3ピンとも丸だった。したがって、私は、ナイロビの街で「アフリカ・コンセント」を購入して、事なきを得た。しかし、トイレ・洗面所の中にあるコンセントは、2ピンのパラレルブレードタイプで、日本のコンセントが、そのまま使用出来た!アフリカらしくあるレストランで出た肉は、アフリカの様々な野生動物の肉で、私はどうもこれはいけなかった!ホテルの施設、風呂場、トイレなどは、問題ない。基本的に清潔。

食餌をする子豹と見守る母親ヒョウ メスライオン

ヌー
インパラガゼル
オットセイ
ペンギン

エピローグ

私が今回の旅で見たり会ったりした黒人諸氏は、かなり貧しかったが、民族闘争や宗教論争がなくなれば、このアフリカの将来性は充分とみた。教育面は相当に遅れているので、この改革がまず最初であろう。巨大な草原や高原で野生動物は、かなりキチンと管理されており、大きな観光収入を生み出している。この「そのままの自然」はかなり訪問者に感銘を与える。しかし、向こう100年をにらんだ時に、観光収入では食べていけない。日本や他の国が歩んだ自国の産業化、工業化、商業の発展、これら自然と環境との調和の問題、これらと観光収入を通して、多くの国民を糊していく善し悪しの問題、民族問題と並び、全アフリカの前途は容易ではない。先進国の草刈り場になるのか。抱える膨大な資源は大きな武器にはちがいないが、まかり間違えば「火種ね」になる。「アフリカは、かっての暗黒大陸ではなかった!」
しかし、教育問題も含め、アフリカがどこに行こうとしているのか、このアフリカとの関わりにおいて、疾走する中国と韓国をわき目に見て、大きく出遅れる我が国はどうしようとしているのか、私にもわからない。あの息を飲む素晴らしいビクトリア瀑布や、野生動物の楽園は無くなって欲しくないのだが。



 

このアフリカ旅行の後、相田さんに相談した結果、このような素晴らしいホームページが同氏によって作成された。相田さんに心より感謝する。実現するかどうかはともかく、あの筆舌に尽くしがたい、息を飲むような素晴らしいシーンが待つアフリカ旅行を、皆様も一度お考えになってみたらいかがでしょう。

この2週間強のアフリカ旅行の全費用は、約70万円でした。
さらば、アフリカよ、またいつの日か訪れるまで、さようなら!


◆わたしの旅行関連ホームページ◆


「南インドは熱く燃えていた」
−めくるめく5000年の悠久の歴史のインド大陸、南インド旅行奮闘始末記−

'08LSCお誘い「南インドの旅」HPへ
その1  その2  その3


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