金沢ひな祭り
                                       写真・文:中川廣次 
金沢のひな祭りに金花糖(きんかとう)と呼ばれる砂糖菓子を飾る風習があります。

デパートの地下の和菓子店にはこの金花糖が並べられており色とりどり の飾りつけで春の装いになっております。砂糖を固めて 鯛、桃、野菜、波 を作ってある。 
 
金沢の老舗菓子店 『森八』 の店頭に飾られていた にらみ鯛 一番大きいもの 
 
小型のもの  
 
 江戸時代にできたものであるが 今残っているのは金沢と長崎だけだそうである。
近くの保育園の雛飾り 7段飾りの大きいものです。 ここの丁度真ん中の4段目中央に 金花糖が飾られていました。
あとの飾りはすべて作りものですがこれだけ生もの?なので子供が触ったり、ほこりが着かないよう袋をかぶせていました。 終わったら料理にでも使うのかな?
今から50年前小学生のころ 父が結婚式の引き出物で持って帰ってきたのを思い出しました。
当時は引き出物にも使われていました。鯛の塩焼きの代わりかな? めでたい ということで)今も引き出物で注文を受ける旨のただし書きが書かれています。
今回この 金花糖のことについて調べて全国的に珍しいものである事に初めて気づきました。まだまだ金沢のことで知らないことが多々ありますね  勉強・勉強です!
 
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AOさんから娘時代を懐かしんだ、コメントが寄せられました。

もうすぐ弥生三月。
丁度お雛祭りの事を思っていて、金花糖の事も思い出しておりました。添えられている桃や蕨の細工飴が好きでした。鯛はさいごに、舌を真っ赤にして食べましたが、随分苦かったです。

もうないのかな?とおもっていましたが、拝見できてうれしく思いました。
家に来てくれていたお魚屋さんが、毎年届けてくれていて、全て懐かしさでいっぱいです。有難うございました。

年末にお正月のお菓子の事を思い出しました。

「ふっとこ」
膨らんだもなかの皮の中に、砂糖菓子が一個、ころんと入っていました。目出度い七福神だったような。

辻占
香辛料の八角みたいで、三角。マジパンだったか?中に小さな占い紙片。
いつも気になりつつも、忙しいと忘れてしまいの繰り返しです。

それから、金花糖のような盛り合わせは、蒲鉾(はべん。といっていました)や、落雁でもあったように思い出しております。が、富山の方面でしたでしょうか?
一月の左義長(どんと焼き)も懐かしかったです。石浦神社の神主の長谷さん、娘さんと言っても、もうおばあちゃんですが、確か幼稚園の同級生。元気かしらと思い出しました。団塊の世代ですので、いたるところに友達がいました。
良い時代だったように思えます。

おかげさまで、しばし故郷の思いでに浸れました。

<独法師メモ>

雛人形の生産地・販売地は関東地方に集中しており、生産地としては埼玉県のさいたま市岩槻区(以前の埼玉県岩槻市)が有名。