ニュージーランド日本語教師ボランティア体験

万里 美代子 会員
日本に帰国すべくオークランドへ着いたら、オークランドの公立女子校で日本語クラスのアシスタントの話が舞い込んだ。私は日本語教師の資格を持っていないし、日本語を教える難しさは充分わかっていたが、こういうチャンスはなかなか求めても得られないものと思い、急遽帰国予定を延長してボランティアで一学期間(2ヶ月)やって来た。

1988年創立のオークランド・ガールス・グラマー・スクールは、113年の歴史を持つ女子校。生徒数1300人(15才から19才まで)。教師約90人。ほとんどが女の先生で、ニュージーランドらしく気楽な服装でサンダルの人が多い。ベースアップのストで学校が休みになった日以外は、朝8時30分から午後3時20分まで休むことなく毎日通った。午前中一回20分間と昼食時間以外は休み時間は無い。昼休み、立派な本館の前の庭でくつろぐ生徒達。

少しずつ「ひらがな」を憶えていく。

日本語を習い始めてまだ3週間。ひらがなをやっと憶えた1年生。カードを使って、少しずつ言葉を習い始める。ひらがなが読めるのが嬉しそう。

まだカタカナを習っていないので、自分の名前をカタカナで書いて欲しがって、書いてあげると嬉しそうに「サンキュー」と言う。

日本語担当のグリフィス先生は日本語を通じて日本文化を教えることを目指し、自作の教材もとてもよく出来ていてそのご苦労を感じた。
納豆の写真を見せて説明しているところ。

概してマオリの人達は日本語の発音がうまい。

日本語でスピーチをするサマンサ。

制服のネクタイはつけてもつけなくてもよく、最上級生は私服でよい。

中国人・韓国人・香港人・台湾人・インド人のほか、マオリ・フイジーなど。

ヒンズーもイスラムもいる。まさにマルチカルチャーである。

これは日本語を4〜5年やっている最上級クラス。学力の差が大きくほとんど個人指導。

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