タイ・チェンマイと中国のシーサンパンナの旅

8日目    20031027日(月)晴 森林公園へ


 夕食を食べた食堂と経営者

6時起床。朝の散歩に出かける。ホテルの裏側にメコン川がながれていた。川のほとりまで数分で到着。朝靄が立ち込め、まだほの暗い中を黄色い川の水はかなり速く流れるのが見える。

ちょうどこの辺がメコン河の中流だろう、川幅も500mぐらいで,チベットヒマラヤに源流を持つこの河は黄色く濁りながら速い流れで南に向けて流れていた。そうしてやがてはベトナムのデルタにたどり着き南シナ海にたどり着くのだろう。

朝早くは朝霧が立ち込めていたが日が上がるにつれて暑くなってきた。

今日の予定などを考えながらホテルに帰りホテルの隣にあるツアー会社に入り相談すると親切なおばさん職員が8kmほど行ったところの森林公園に行ったらと薦めてくれた。タクシーまで呼んでくれて20元(300円)払うことまで教えてくれた。

この森林公園に行って吃驚した。徹底した環境対策に力を入れていることを知る。園内はタイや中国各地からの団体観光客で満員盛況の感である。

タクシーから降りて 入園料20元と同時に15元が園内の交通料金としてまた別に徴収され憮然としたが、園内に入りその交通手段とはトロッコを3連結した電気自動車であることを知った。団体客が多かったので10台くらいそれが待機していた。キップの端に10回くらいの切り取り半券がついており乗るたび1枚ちぎって運転手に渡すのである。騒音はないし、嫌な排気臭もなく快適な乗り物である。森林公園には最適な交通手段のような気がした。公園は大きく奥まで行くと2km〜3kmくらいあるから日本人の考えであれば歩けばいいではないかと思うだろうがタイヤ中国人たちは歩かず何か乗り物を探すのである。それにかなり奥へ行くに従い上り坂だから誰も歩かない。さすがに帰りは下り坂だからちらほらと木陰の道を歩いている人たちも散見した。この公園は3kmぐらい奥へ行くメイン道路の要所、要所にエンタテイメントエリアを作り客は好みに応じて車から下車して観光するようになっているのである。


森林公園 熱帯密林トレッキング

最終奥の地点からは原生熱帯雨林の中を約2kmほどのトレッキングする谷間沿いの山道が整備されていた。ここでは不思議な竹で編んだ小道が続くところもあった。この道は歩くとちょっとフアフアする感じでもあるが気持ちがいいのである。それに滑らないし岩角に注意することなく歩けるのである。それにこれはエコ道路でもある。竹は腐れば自然にすんなりと還元されるであろうし、1列になって通る観光客の足圧に対してこの道は原生林の大木の根っこに優しいであろう。しかし材料の竹は沢山自生しているからいいとしてこの長い道のメンテナンスは大変だろうと推察した。歩行中マラリヤ蚊に注意していたが幸いにも遭遇しなかった。おそらく観光ルートだからその辺のメンテもしているのだろう。往復1時間ぐらいトレッキング?の後1番奥の会場でこの地方の少数民族の歌と踊りの祭典 彩西双版納 を観覧する。のどが渇いたので椰子のみをいただきジュース代わりにのみならこの辺の少数民族衣装の20歳くらいの娘さんに肩もみをしてもらう。目は舞台観賞である。ただし料金は併せて20元(¥300)はらった。


熱帯密林の竹の道

帰り道を次のポイントのアイニー族山塞で下車。吊り橋を渡り対岸の山にあがりアイニー族の集会場に行くとここでも沢山の観光客が押し寄せていた。見ているとこの種族の昔からの男女の見合いと婚姻風景を再現しているようである。広場では片方に20人くらいのここの若い女の子が民族衣装で飾り立てて並びその向かいには観光客のおじさんや若者がそれぞれ大きいハンカチ状の薄い布をもって並び笛や太鼓に合わせて歌を歌い合いっていたが、突然男たちが歓声を上げて女の子列に走りより好みの女の子の顔に手に持っていた布を被せ抱き寄せていた。そうして和気藹々と踊るのである。男たちは本当にうれしそうな顔をして幸福そうであった。この時ばかりはビデオカメラを持参しなかったこと後悔したものである。

  アイニー族集会場にて

その後沢山の孔雀が放し飼いになっている大きな池のある広場で休んだりしたが、孔雀がかなり長く飛ぶ様子には驚かされた。最後は熊やライオン猿などの大型動物たちの芸を見せる広場に来たが、これにはあまり興味がわかないで昼飯にする。皆さんが食べているものと同じものを給仕の女の子に頼むが、これは1口で止める。美味しくないのである。10元(¥150)はどぶに捨てたような物である。帰りタクシーにバンナンホテル一言で通じ20元でホテルにつれて帰ってくれたことを考えると、ボッタクリは無いのである。何か決まった料金体系が決められているらしい。

午後からはゆっくりと景洪市内見学に行く。

少数民族市場の位置と交通手段をあらかじめ聞いていたので、1元(¥15)払いバスにのる。3つ目の停留所で降りるとそこはゴチャゴチャした市場だった。しかし昨日行った山の市場とはちょっと違った感じだった。視覚的には綺麗な服装で着飾った少数民族の楽しそうな溌剌とした女の子たちがもうここにはいない。それとここはまさしく漢民族の中の少数民族であり総体的にちょっと元気がないような感じである。

しかしここにはもはやあの旨い黒めしを売っているおばさんはいなかった。早々に通りの向かいに見えるスーパーへ行ってみることにする。出来立てのスーパーらしく綺麗である。入るときは荷物を入り口の1時預かり所において入館である。

テレビなどの売り場では液晶やプラズマTVなども国産品だと言っていたのには驚かされた。品質的には日本のものとは比較なら無いくらい悪いが略同じくらいの値がついていた。食料品部分でマントウと鳥のから揚げを買い昼飯の代わりに食べ歩く。これが中国マナーだから何も恥ずかしがることは無い。

景江市を流れるメコン川 景江市の新しいスーパー 亜熱帯植物園

スーパーのわきにちょっと小奇麗な理髪店があったのでちょっと入ってみる。理髪をする。髪を切るとしたから白髪が出てきたのがわかると盛んに白髪染めを薦めてくる。80元(¥1200)だそうである。しかしどのような化学成分が使われているか不安なので断ると店長が出てきて50元でどうかと勧めてくるが断りサンパツ代5元「¥75」を払うが札が汚いと受け取らない。さらばと10元を払い、お釣をもらって店をようやく出ることが出来た。化学成分の言葉が分からないばかりに十分意思が通じなかったのが残念だった。

夕食は昨日の美人の女主人のところで戴き早めにホテルで就寝。

           9日目 10月28() 熱帯植物園へ午後チエンマイに帰る


 毎夕食を食べた食堂の入口

午前中若干時間が有るのでホテルの朝食を食べた後 例のツーリストのおばさんのところへ相談に行くと彼女は親切に熱帯植物園行きを推薦してくれる。相談料を払おうと思ったが受け取ってもらうような雰囲気でなかったのでそのままお別れしてしまった。そう言えばホテルでは枕銭を置くが手をつけていないところを見ると、この地方ではチップの観念が無いのかもしれない。タクシーの運ちゃんにも2元くらいのチップを渡したら怪訝そうにしていたので、それ以降チップの事中国では考えないことにした。

タクシーを拾って行ってみるがこの植物園はかなり広いキャンバスを占めていた。いろいろなコーナーがあり一つ一つ丹念に熱帯植物の種類を見たが、客はほとんどいないがらんとした感じである。特にゴム園ではデモようの木に溝をつけて汁を取っているところを見ることが出来た。またこの木の実がこずえの方からかなりの勢いで落ちてきたときには驚かされてしまった。

時間が有ったので木陰のベンチで横になって休んでいるとブーンと蚊が襲ってきたのであわてて休息できる建物に避難した。帰るころになってマラリヤは真っ平である。簡単な昼食をこの園内の食堂で取って空港に向かうことにする。景洪市内からは空港までかなり距離があるがやはり20元で行ってくれた。空港ではかなりの待ち時間が有ったが冷房が木家いるので椅子に座りうとうととしているうちに時間がたってしまった。

夕方3時ごろチエンマイ空港に到着。山下氏の出迎えを受け懐かしいスターホテルに帰ってきた。

                            

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